◆若手の活躍が会社の活力
――非常に幅広くビジネスを展開されていらっしゃいますが、ターゲットが女性であるように社員の方も女性の比率が多いのでしょうか。
小澤:
そうですね。今後の入社予定も含めると現時点で130名近く社員がいるのですが、その約7割を女性が占めます。年齢としても8割が20代。若い女性が活躍してくれているからこそ、弊社は成り立っていると言えるんじゃないかと思います。
狙ってそうなった、というよりはもともと弊社の商品をつかってくれていた方が採用のタイミングで応募してくれて、というケースが多いです。
――直近でも新卒採用を積極的に行っていらっしゃいますが、その理由をお聞かせください。
小澤:
若手が会社の未来を作ると信じているからです。新卒の方たちが会社の可能性を決めるとも思っているので、できるだけ多くの方に活躍の場を用意できたらと思い、新卒採用に力を入れています。
実際、新卒の方たちと話をすると、感性の違いに驚かされます。昨今のトレンドの移り変わりの速さを考えると、現在進行系のファン目線をもった方たちに商品開発に入ってもらわないと、現状のニーズにあわせた価値を提供できないのではないかと考えています。
商品開発以外でも、全国の店舗展開も拡大している中で、若い方たちにどんどん入ってもらい、その方たちの成長とともに、会社として成長していきたいと思っています。
――どれくらいの職種があるかについてお聞かせいただけますか。
小澤:
商品企画、デザイン、営業、イベント、店舗運営、生産、総務・事務、そして最近挑戦しはじめたコンテンツ企画などが主なところです。
――これだけ多岐にわたると、働き方のバリエーションも多そうですね。
小澤:
そうですね。オフィス勤務のメンバーも入れば、各店舗や工場のメンバーもいるので、統一で何時に始業、といった形にはできません。また、ポップアップショップなどを担当するイベントチームは、店舗オープンに合わせる形で仕事の波が来ますので、各メンバーのごとに働きやすい形で働いてもらったらと思っています。
オフィス勤務であれば9時から18時が一応のコアタイムではありますが、営業であれば打ち合わせ先に直行するケースもありますし、イベントの準備のため夜遅くに帰ることになりそうであれば出社を午後からにする場合もあります。
――そうなってくると社員さんが一同に集まって、というケースはなかなか難しそうですね。
小澤:
今まさに悩んでいるところはそこで。昨年は社員数がまだ80名程度だったこともあり、各店舗のメンバーも全員集めて納会を行いました。ただ今年は、現時点ですでに130名以上の規模になることが見えており、果たして昨年と同じことをするのは現実的なのかなと。地方の店舗も増えたことを踏まえて、わざわざ東京に集まってもらうのではなく、今後は場所ごとに忘年会などのイベントをやってもらうのがいいのかなと考えています。
――長期休暇についてはいかがでしょうか。
小澤:
お休みについては基本的にはカレンダーどおりで、長期休暇という点でも年末年始のお休みは設定しています。店舗やイベントチームなどは長期休みの時期が商戦期であることもあり、別のタイミングで休みをとってもらう、といったことはありますが、年間の休日数は職種にかかわらず全員一律なので、そこはご安心ください。
――新卒を募集される職種についてお話をお聞かせください
小澤:
大きく分けて総合職と専門職の2部門で募集します。
専門職はデザインなどのように特化した技能を持っていらっしゃる方を、その職種ごとに合わせた形で採用させていただきます。
総合職については、逆にあまり「この部署で活躍してもらいたい!」といったことを決め込まず、入社後いくつかの部署を回ってもらいながら、自分の中でやりたい仕事を見つけてもらえたらと思っています。
どちらを応募していただくにしても共通で持っていただきたいポイントとしては、「すべてはファンの方のため」ということを忘れないでほしいということですね。職種が決まるとどうしても視野がその仕事の中だけにせばまりがちなんですが、弊社としては常にファンの方たちのことを意識して仕事をしてもらいたいと思っています。なので、オフィス勤務のメンバーであっても、イベントや店舗で実際にファンの方と接する機会を作っています。
――商品開発だけでなく、販売まで自社でやられているからこそ重要なポイントといえるかもしれませんね。
小澤:
はい。自分の仕事はもちろん中心に置きつつも、いろいろな仕事に目を向けてもらい、興味の幅を広げていってほしいんです。それが弊社としての働き方のスタイルとなるので、「この仕事だけがやりたい」「この仕事以外はやりたくない」といったモチベーションの方は働いていただくのが難しいんじゃないかと思います。
――長時間ありがとうございました。最後にこれからアニメ業界を目指す学生に向けてメッセージをお願いします。
小澤:
いろいろある業界の中から、アニメ業界を選んでくださること、とてもうれしく思っています。ただ「好きであることと」と「仕事にすること」は近いようでいて実は結構離れていることについてよく考えてほしいとも思っています。
仕事にする、ということは当然ですが提供する側にかわります。それはファンという今までいた立場から180度かわることでもあって、作品を好きであるこもともちろん重要なんですが、「誰かに価値を提供すること」に喜びを感じるかどうかがそれよりももっと重要なポイントなんです。
「どうやったら関わる人達を笑顔することができるか」を真剣に楽しむことができる方にはぜひともどんどん弊社に応募いただけたらと思います!