<ワクワーク2019 出展企業インタビュー>  第5回 株式会社カイユウ・プランナー菱谷佳代子さん

――プランナーと編集者の仕事には近い要素を感じるのですが、それぞれにはどのような違いがございますか。

菱谷:
 プランナーは営業も兼ねていますので、記事だけでなく幅広い企画を担当しています。一方で、編集は記事や動画を専門にしており、「KAI-YOU.net」のユーザーに反響がありそうな記事に特化した方向性で企画提案を行っています。

――なるほど! では最後のディレクターに関して、お願いします。

菱谷:
 ディレクターは、開発、編集、プランナー、デザイナーのマネージメントや進行管理が主な仕事です。アニメの仕事でいうところの、制作進行に近いかもしれません。まだまだ小さい規模なので、代表の米村がプロダクトマネージャーを行っているのですが、将来的にはディレクターからKAI-YOU.netの統括を行ってくれるような人が育つといいなと思っています。

――各部署の人数や男女比の方を伺えたらと思います。

菱谷:
 スタッフは14名です。ただ女性は今は私だけでして(笑)
 各部署に関しては、エンジニアとデザイナーが2名ずつ、プランナーが3名、編集が6名です。ここに代表・副代表を加えて14名です。

――主事業がメディアということですが、年間を通じて繁忙期などございましたら、お教えください。

菱谷:
 会社としての繁忙期は年度末、つまり今の時期ですね。
 編集部としては、比較的年末年始は忙しくなります。これは、毎年冬のコミックマーケットの取材と、カウントダウンイベントの取材を同日に行うためです。カウントダウンに関しては、毎年渋谷など人で賑わう場所でも取材をしています。

――年間行事はあったりされますか。

菱谷:
 会社的に毎年やっている行事としては、1月に新年会、4月にお花見、7月に周年パーティーがあります。とはいえ、イベント好きのスタッフがその時々で企画しているので、毎年必ずやるというわけではありません。
 
 イベントでは、外部の方にも参加をいただくことが多いのですが、それは弊社がWebを中心に活動していることに理由があります。というのも、読者の方たちから、中々働いている私たちの顔が見えにくいという、ということがひとつの課題としてあるので、「KAI-YOUは人がちゃんと動かしていますよ!」ということを再認識してもらうための行事という意味合いがあるんです。

 また、業務がデスクワーク中心のため、多くのスタッフが業務中に外に出ていく機会がない、という点ももうひとつの課題です。だからこそ、イベントを通じていつもはお話することのない方たちと交流をしてもらい、スタッフ自身、自分が作ったものがこれだけ多くの方たちに喜んでもらっているということを実感してほしいとも思っています。

――Webメディアだからこそ、人とのつながりをしっかりしていこうという取り組みなのですね。

菱谷:
 人との交流に関しては、今後とも力を入れていきたいとは思っています。いろんな方たちがコミュニケーションをとることで、新しい人間関係が生まれ、そこから新しい発見が生まれてくる。その発見がいずれ仕事に活きてくると思うんです。まあでもあくまで自然体で、全然がっついてないですね(笑)。

――会社としての休暇、長期休暇などはどのような形態なのでしょうか。

菱谷:
 弊社では基本カレンダー通りという形で、完全週休二日、祝日休みで対応しています。土日の取材などは、代休申請で対応しています。年末年始も忙しいので、この形で対応していますね。

――チームによって違いはあるかと思いますが、実例でも結構ですので1日のスケジュールを教えていただけますか。

菱谷:
 各々与えられた仕事をやっているので一概に言うのは難しいのですが……朝10時出社で、11時から朝礼があります。中身としては仕事の話というわけではなくて、毎日ひとりずつ昨日POPだったことをそれぞれ言っていく、というものです。自分の好きなものの話をしたり、前日観たテレビ番組の話をしたり、互いに情報交換しあっていろいろなものにアンテナを張る、という意味をこめて毎朝行っています。
 その後、各部署に分かれて1日のスケジュールを話したり、仕事に関する相談をしていく流れになります。編集部であれば朝から取材先に直行したり、日中でも外出することはよくあります。
 勤務時間としては、10~19時でお昼休憩1時間が基本になっています。